住宅ローンを組む際に多くの方が迷うのが、「固定金利と変動金利、どちらを選べばいいのか」という問題です。金利タイプの選択は総返済額に大きく影響します。この記事では、それぞれの特徴と、自分に合った選び方をわかりやすく解説します。
住宅ローンの金利タイプは大きく2種類に分かれます。固定金利は借入時の金利が完済まで変わらないタイプ。変動金利は市場金利の動きに応じて、半年ごとに金利が見直されるタイプです。
2026年3月時点では、主要都市銀行の変動金利(中央値)は約0.778%、全期間固定のフラット35は2.1%前後で推移しています。変動・固定の金利差はおよそ1.2〜1.3%ほどあります。
背景として、日銀は2024年3月のマイナス金利解除以降、段階的に利上げを進め、2025年12月には政策金利を0.75%に引き上げました。変動・固定ともに上昇傾向が続いており、かつての超低金利時代とは状況が変わっています。
現在の変動・固定の金利差は約1.2%です。この差を埋めるには、政策金利がさらに約5回(1.25%分)上昇する必要があります。エコノミストの予測では、2026年末時点の政策金利は約1.0%程度とされており、急激な上昇は見込みにくい状況です。短〜中期的には変動金利が有利な場面も多いと考えられます。
変動金利を選ぶ場合は、金利が1〜2%上昇しても家計が維持できるかを事前に試算しておくことが大切です。例えば借入3,000万円・35年返済の場合、金利が0.778%から1.5%に上昇すると月々の返済額は約6,000〜7,000円増加します。繰り上げ返済の余力があるかどうかも確認しておきましょう。
収入が安定しており繰り上げ返済を積極的に行える方は、当初の返済負担が軽い変動金利が向いています。一方、収入の増加が見込みにくい方や、長期で安定した返済計画を重視する方には固定金利が適しています。「金利が低いから変動」ではなく、ご自身のライフプランに合わせた選択が重要です。
金利タイプ選びでよくある失敗は、「今の金利だけで判断してしまう」ことです。変動金利は現時点では低水準ですが、返済期間中に複数回の利上げが重なれば、固定金利を選んだほうが総支払額が少なくなるケースもあります。また、「固定から変動へ借り換えればいい」と考える方もいますが、借り換えには諸費用(数十万円)がかかるため、慎重な判断が必要です。
国土交通省の調査(令和6年度)によると、新規契約における変動金利の利用割合は約84.3%と大多数を占めます。金利の低さが主な理由ですが、今後の利上げ局面では慎重な検討が必要です。
多くの金融機関では、返済途中でも変動から固定へ変更できます。ただし、変更後の固定金利はその時点の市場金利が適用されます。金利が大きく上昇した後では固定金利も高くなっているため、変更のタイミングが重要です。
フラット35は全期間固定金利の住宅ローンです。2026年3月時点では2.1%前後で、民間の固定期間選択型と比べて審査基準がゆるやかで利用しやすいのが特徴です。子育て世帯向けの金利引き下げ制度も活用できます。
住宅ローンの金利タイプ選びは、長期にわたる重要な決断です。ぜひ一度、当社の専門スタッフにご相談ください。お客様のライフプランに合った最適なプランをご提案いたします。